こだわりの製法
Technic
陶彩では、他にはない11㎥もの巨大なガス窯を導入しています。このガス窯により、最大で2mもの超巨大サイズの陶器浴槽を製造することができるようになりました。
半面、大きな釜を使用して陶器風呂を製作するには、高い技術と豊富な経験をもつ職人の腕前が必要になります。陶彩では、ベテラン職人が成型から焼き上げまで、しっかりと素地の状態を管理しながら焼き上げています。
また、大きな窯であるため一度に多くの小〜中サイズの浴槽を製造することも可能となり、導入以前に比べて生産能力が大きく向上しました。そのため、小さいサイズのものから大きいサイズのものまで、お客さまのご要望に対して、より柔軟に製造を行うことができます。
小さなお茶碗でも職人の匠の技が必要となりますが、数メートルの超巨大な浴槽ともなると製造難易度はさらに高くなります。陶彩では、10〜20年以上の経験がある職人が製作を行うので、大きなものや複雑な形のものなど、大きな浴槽を作ることができます。
陶器風呂の成型には2種類の方法があります。ロクロを使用する「ロクロ成型」では、ロクロによって基本的な形を作り上げます。ロクロの回転に合わせて形を整えるので、均一で整った仕上がりになります。もう一つの成型手法である「手捻り成型」では、複雑なものなどさまざまな形に対応した製作ができ、人の手によって作られた温もりを感じられます。いずれの成型手法でも、高品質な浴槽を作るためには職人の高い技術が必要になり、それぞれの良さがあります。
従来の信楽焼は、2〜3日で焼き上げて釜から出てきますが、肉厚・重厚な陶器浴槽の場合はその日数では短く、表面しか焼き上がりません。
陶彩の陶器浴槽は、実に1週間から場合によっては10日間かけて焼き上げます。
ゆっくり慎重に150〜200℃に温度を上げていき、浴槽状態を見極めながら最大温度1250℃まで時間をかけて完全に焼成します。
そして、陶器を冷ます工程に移ります。これだけ大きいもののため、3〜4日の時間をかけてゆっくりと冷ましていきます。特に急いで冷却すると釜内での暴発や浴槽の亀裂が起こる可能性があるため、職人の管理のもと慎重かつ丁寧に行なっていきます。この作業においても、職人の高い技術と経験が問われます。
陶彩では、1台の浴槽に必ず一人の職人が担当して品質にこだわり造りあげます。
これは、途中で職人が交代する事はなく、職人が自分の作る浴槽に責任を持ち、丁寧に作り上げられることで陶彩品質の浴槽が作り上げられます。
1台1台の浴槽に職人たちの誇りと信念を込めて世に送り出しております。
質の高い陶器風呂を製造するためには、職人の腕や製造工程の工夫だけでは足りません。使用する土の品質も、完成品のクオリティーを左右する重要な要素です。より良い品質の陶器風呂を製作するため、信楽に一般流通する陶土とは異なり、陶彩独自ブレンドの土を使用しています。
原材料となる陶土の品質を改良することで陶器の強度を高め、製造工程での破損や割れのリスクを減らすなど、日々、改良と研究を重ねています。
特に、陶彩の強みである巨大な陶器風呂の製造は、小さなお茶碗や花瓶などの陶器製造に対して製造難易度が高く、失敗の可能性も高くなります。「完成品のクオリティーを高める」「製造過程での失敗のリスクを減らす」という点において、土の品質を高めていくことは非常に大切です。
陶彩では陶器浴槽のカラーバリエーションとして、全20色のカラーを展開しています。シンプルな色から信楽焼の伝統色、和の色、落ち着いたものからモダンで現代的なものなど、多くのカラーをご用意しております。
陶器浴槽は色と形の組み合わせで、見栄えや印象が大きく変わります。豊富なカラーとさまざまな形の組み合わせにより、シンプルなものからオリジナリティーあふれる個性的なデザインのものまで陶器浴槽を製造することができます。
さらに、陶彩では現在の20色に加え、今後さらに多くのカラーを開発・展開していく予定です。